かつて「カリスマ美容師」という言葉が一世を風靡したほど、カッコよくて花形の職業である美容師さん。器用な手つきでササッとカットする姿や、物腰がやわらかな雰囲気に憧れてしまう方も多いのでは?

しかし一口に美容師といっても、経験や技術によってランクに違いがあることはご存知でしょうか。駆け出しの「アシスタント」から、経験を積んで独り立ちした「スタイリスト」、さらに指名客を何人も抱える売れっ子の「トップスタイリスト」まで、きっちりとしたランク分けがあり待遇や収入もピンキリ。

今回は、そんな美容師さんの気になる収入の実態を調べてみました!

こっそりアンケートしてみました!みんなの美容師時代の月収はいくら?

 

※「美容師(美容師の経験者も含む)インターネット調査による100人アンケート」

 

現役の美容師もしくは美容師だった経験がある方100人に、実際にもらっていたお給料の額についてアンケートを実施しました。

すると、2位以下を大きく引き離してダントツの1位だったのは「18万円以下」という回答!なんと46%を占めました。美容師さんは思った以上に収入が少ないことがわかり、驚きの結果となりました。

しかし、18万円以下と回答した方の年齢をみると20代~30代と若い方が多く、「まだ、新入りなので給料もそれほど高くはない」や「見習い中は雑務が多く、お給料が安い」「指名をもらわないと、なかなか稼げない」といった声が多く聞かれました。

やはり美容師免許を取ったばかりのアシスタント時代は、仕事量のわりにかなり収入は少ない様子。「安くて生活が厳しいと感じて転職した」という意見も多く、修業時代を乗り切るのは相当な覚悟が必要なようです。

そんな下積み期間中も「思っていたよりも安い月給だが、夢だった仕事をしているので幸せ」とポジティブにとらえて経験を重ねるうちに、

「現在の店に勤務して3年。経験が増えて固定のお客さんもできたことから、固定給が22万円に」

「歩合制で顧客もついていたので、安定して25万円以上稼げた」

といったように、徐々に収入が上がってくるようです。

ランクによってどれぐらい給料に格差が出る?

美容師の世界ははっきりとした“実力主義”ということが分かった上で、次にそれぞれのランク別の平均給与を見てみましょう。

アシスタント

前述したとおり、見習い期間である「アシスタント」はだいたい13~17万円前後のお給料のようです。

まだカットはやらせてもらえず、仕事はシャンプーや店内の掃除、美容器具の手入れなどの雑用がメイン。閉店後にもカットの練習があるなど、勤務時間は長時間になりがちです。

安月給の上に拘束時間が長い生活に耐えきれず、アシスタントのまま辞めてしまう人も多いよう。

スタイリスト

厳しい修業が終わって、やっとカットを任せてもらえる「スタイリスト」に昇格すると、平均給与は16~23万円前後。最初は指名料が付かないことが多く、収入はまだまだ低めです。

その後指名が増えてくると、給与は20~30万円になり安定してきます。初めて役職につくスタイリストもおり、同じ年齢でも技術によって収入のばらつきが出始めます。

トップスタイリスト

スタイリストの中でも、人気と実力を兼ね備えた人だけがなれるのが「トップスタイリスト」。

人気が出て指名が殺到するようになると、月収は50万円を超えるケースもあるそう。

 

下積みは厳しいですが、センスと実力があれば自分の腕一本で高給取りに。美容業界は、そんな夢がある世界なんですね!

美容師の歩合給はどんなシステム?

美容師さんの給与システムと切っても切れないのが「歩合制」

アシスタント時代は決められた額の固定給しかもらえませんが、スタイリストになってお客さんから指名が入るようになると、指名数に応じた金額がお給料に上乗せされる仕組みです。

固定給+歩合制の二本柱になるため、かなりの収入アップが期待できそう!

歩合の割合はサロンによってそれぞれですが、いずれにせよ「がんばったらがんばった分だけ給料が上がる」と思えば、カットテクニックなどのトレーニングにも、接客にも、気合が入りそうですね。

なお、歩合の割合はサロンによるとはいえ、「施術料全体の数%」と決められているケースが多いようです。つまりパーマやカットなどの施術料の単価が高いほど、美容師さんへのリターンも大きくなるというわけ。

将来的なことを考えると、アシスタントのうちから施術料が高めの高級サロンに勤めておくのも、一つの手ですね。

歩合給をしっかり稼げるトップスタイリストになるには、技術はもちろんのこと、どんなお客さんともにこやかに接せられる「人当たりの良さ」も重要。

たくさんのお客さんに愛され、長く指名を続けてもらえるような良好な関係を結べるよう、接客スキルもしっかり磨きましょう!

まとめ

一般的なサラリーマンの生涯賃金が約2億5,000万円といわれるなか、美容師の平均は約8,000万円から1億4,000万円ほどとされています。

数字だけ比較してしまうと、その収入の少なさにしり込みしてしまう方もいると思いますが、あくまでもこれは平均値。

芸能人の専属美容師としてテレビ出演や本の出版なども果たし、何千万という年収をたたき出しているトップスタイリストがいるのもまた事実です。

また、美容師として目が出なくとも、ヘアサロン経営で手腕を発揮する方も大勢います。何店舗もかけもちでサロンを経営して、年商数億…というカリスマオーナーも珍しくありませんよ。

自分の夢にかけてみたい、そんな方は、“勝負の世界”に思い切って飛び込んでみては?これから美容業界を目指す方、今まさに美容アシスタントをやっている方、ぜひ参考にしてみてください。

 


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